免許取得までの流れはざっとこんな感じです

①仮免申請(即日交付)←いまココ

②路上運転練習(教習)
 本免の試験を受けるには免許取得して3年以上、かつその車を運転することができる人を助手席に乗せ、車には「仮免許運転中」という決まった大きさの表示をつけた車で1日2時間の路上練習を最低でも5日間、計10時間(以上)の路上練習を実施したという路上練習申告書が必要です。(用紙と車体掲示用の仮免許運転中の雛形の紙はもらえます)

 助手席に座る人は条件さえクリアしていれば家族や友人でも良いのですが、私はうっかり失効さん向けの教習所で練習をして申告書を作成していただきました。

③学科試験(試験場で受験)
 路上練習申告書が用意できたら次は学科試験を受けます。
 学科試験の予約は不要で、午前と午後に1回ずつ試験が開催されますのでもし午前の部で受験して落ちてもそのまま午後の試験を受けることも可能です。(その都度、受験料はかかります)

 合格のボーダーは100点満点中、90点が必要です

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④技能運転試験の予約
 学科試験に合格してようやく初めて運転技能試験の予約ができますが、予約は学科合格後最低でも2週間後とかしか空いておらず、1度に複数の予約はできません(府中試験場の場合)

 予約の変更の受付は電話でのみ可能で、私はちょっとでも早く受験したかったのでほぼ毎日電話をしましたが結局最後までキャンセルが出ることはありませんでした

⑤運転技能試験
 運転技能試験は2段階あり、最初に試験場周辺の一般道を走行し採点を受けます。
 この一般道の試験で点数が70点以上残った人は次に試験場内コースでのバック走行による方向変換、もしくは縦列駐車に進みます。

 試験は路上試験から含めて100点からの減点方式で、この最後のバック走行による方向転換(または縦列駐車)が終わった時点で持ち点が70点残っていれば試験クリア、つまり合格です(゚∀゚)!!!

⑥取得時講習の申し込み
 運転技能試験に合格したら取得時講習(別の日に指定教習所へ行って受講)を受けて受講証明書をもらい、ふたたび試験場へ行き提出するとここで晴れて免許の交付となります

取得時講習は事前に特定教習を受けてしまおう


最後の⑥の「取得時講習」はあらかじめ「特定教習」というものを受講してあれば受ける必要がなく、
技能試験に受かったら当日にすぐに免許を交付してもらえることができます。

非認可の教習所でも東京都の公安委員会から「特定届出教習所」の指定を受けているところであればこの「特定教習」が受講することができ、私が路上教習をお願いした教習所はこの特定届出教習所でしたので事前に受講しました。

特定教習は仮免交付後であればどのタイミングでも受けて良いため、時間をできるだけ有効に使いたかった私は路上教習を始めるよりも先に直近で受講者の欠員が出た日に受けさせてもらうことができてラッキーでした。

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特定教習は1日がかり(教習所によっては科目を2日に分けて実施するところもあります)で行われ、午前中は応急救護のレクチャと実践で、AEDの使用方法や心臓マッサージなどの救命処置を学びました。(医療従事者はこの応急救護の項目は免除になるので受講費用も少し安くなるようです。)

お昼休憩を挟み、午後は高速教習です。受講生は私の他に二人の若い男性で、3人で交代で高速道路の運転をしました。

教習車はオートマ車(以下AT車)のプリウスでした。

私はマニュアルミッション(以下MT車)の免許希望で実際の自分の車もMTなのですが、特定教習についてはAT車で受けても問題は無いそうです。

プリウス乗りやすい!! そしてオートマって楽ちんって感動してました(いまごろかよ、

なお、教習所によっては実際に高速道路を走らずシュミレーションの機械でこの高速講習を行うところもあるらしく、これはこれで楽しそうって思っちゃいました(´∀`)

高速教習が終わると教室に戻り、お互いに運転がどうだったとかこうだったとかディスカッションして特定教習は終わり、先生から受講証明書をもらってこの日は解散でした。

これで運転技能試験の日に免許を即日交付してもらうことができます。

とにかく1つずつ、できることから先につぶしていかなくては。

さあ、次はいよいよ先生についてもらっての路上運転の練習です。

自分の運転が根底からひっくり返されました


初教習の日は午前中に会社に休みをもらって教習所の最寄りの駅にへ行き、そこから本番の試験で使う一般道路のコースを走るため実際に自分で運転をしながら試験場のある府中方面に向かいました。

教習車は前回のプリウスとうって変わって、かなり年季の入ったマークIIでした( ゚д゚)

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(´-`).。oO(AT車とMT車の差がありすぎじゃね?

実際に隣で教習所の先生に見てもらった私の運転、さーて困りました(´д`)

本音をいうと私はこれでも運転にはちょっと自信があるというか、言うても19からハンドル握ってるわけですから正直緊張さえしなければ何んとかなるだろうって思ってたんですよね、

ところがですよ、実際に走ってみるといやまあ怒られる怒られる(^^;;

ウィンカーのタイミングが遅い、安全確認(ルームミラー、サイドミラー、後部座席側の死角)ができていない。

特に後部座席側の安全確認は、普段窓が見えない車を運転しているので意識したこともなかったことなのでこれができなくて本当に苦労しました。

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それからできなかったのが「左折する前に交差点に行くまでに車線の左側へ車を寄せる」ことと「交差点をいかに膨らまずに縁石に沿って左折できるか」ってことです

自転車などを巻き込まないように進路を塞ぐ意味でも、左折時は交差点の左側に車を寄せてからコンパクトに曲がらなくてはいけないのですが、これが想像以上にできない。

いつもの自分の車の長いホイルベースの感覚がしみついているので、えっ、こんなところでハンドル切ったら内輪差でガードレールぶつかるー!(|| ゚Д゚)みたいなタイミングで助手席からにゅーって手が伸びてきてハンドルをぐいって曲げられるのが、もう恐怖でしかありませんでした。

でもサイドミラーで見ると、曲がり角をなめるようにきれいにロスなく回れているんですね。

あー、こういうことか、こんなこと習わなかったら絶対できなかった。

黄色の信号は「止まれ」だよ


あといっつも判断に迷わされたのが黄信号です。交差点突入時に信号が黄色だったら通行OKじゃないんです、「止まれ」なんです。(知ってた?

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ただしそれが急ブレーキや急ハンドルでないと停止できないような場合は行ってもかまわないわけで、このあいまいな定義がうまくつかめなくて歩行者用の信号がチカチカしだすと早く黄色になれって願っていました。(そしたら迷いなく止まれるからね)

だけど歩行者用と車用の信号でタイムラグがあるような場合は、信号の手前で青なのに躊躇してたりして、後ろの車からすごい鳴らされたりしました。

私は今度自分が車を運転するときは、仮免許練習中の車を見たら絶対に優しくしようって思いました。

それからすごく注意されたのがシフトレバーとクラッチの操作です。

以前の自分の運転は前方の信号が赤だったりすると、さっさとギアを抜いてエコのつもりでニュートラルの状態で惰性で走らせていたりしたのだけど、実はこれは確実に減点される絶対に試験でやったらダメなやつでした。

クラッチもエンストぎりぎりくらいまで切っちゃいけないし、ギアも停止してからニュートラルにする。

えーん、難しいよー(´д`)

初日で一気に自信をなくしてしまい、11月のディズニーが、ミラコスタが、すーーーっと遠のいていくのを感じました

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でもいつまでも意気消沈しているわけには行かないですからね、自分でも苦手な部分を意識して繰り返し練習していくうちにできなかったことがだんだんとできてくるようになりました。

やっぱりお金払ってでも、試験内容を熟知している先生に見てもらうってすごく大事。教習を申し込んで良かったって思いました。

試験場のコースは個人の練習で使うことができる


この路上練習の他にもバック走行による方向変換(または縦列駐車)の項目も練習しなくちゃいけなくて、
でもこれがまたやっかいというか、不得意というか。

だいたいね、私が免許を取った頃は縦列だとかS字クランクだとかは仮免許試験で行う項目だったんです。

だけど仮免試験をこの縦列駐車でで落ちる人がたくさんいて、仮免の段階で試験するよりも路上に出てたくさん運転を経験してからのほうが合格する確率が高くなるんじゃないかってことで仮免の試験項目から本免の試験項目に変更になっちゃったんだって。んもー大迷惑!!!

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でも私が申し込んだ教習所のパックには実際に方向転換を行う府中試験場の場内コースでの教習も可能でしたので、申し込むことにしました。申し込み手続きは自分で行います。

この場内コースは土曜日と祝日、振替休日が一般の運転練習用に開放されていて、
仮免の練習の条件と同じ条件の人が助手席に乗っていれば誰でも借りて練習することができます。

練習時間はひとり1時間と決まっていて複数の時間は予約できません。使用する車は各自で持ち込みで、電話で事前予約をしてから当日コース使用料として2000円支払います。

練習する人は仮免許、そして同乗者の方も免許と印鑑が必要なので利用される方は忘れずにね

それにしても、普段はなんも意識せず特に苦とも思わなかった方向変換が全然できずに縁石乗りまくってしまうのはなぜなんでしょか(´;ω;`)

この場内コースでの1時間はただただあせるだけであっという間に過ぎ去り、縦列駐車にいたっては全然できなくて、これも大きな課題となってしまいました。

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どうしよう。

せっかく路上試験を突破できたとしてもこの方向変換で落ちたらまた次に路上試験からのやり直しになっちゃうのです。

ぶぇ、、、、

いや、私にはやり直している時間なんてない、やるっきゃないのだ。

そんなこんなで路上運転の練習を重ね、路上練習申告書も準備できましたのでようやく学科試験の受験となりました。

最初の難関、学科試験受験


いやー、勉強したわ、
今世紀入って一番勉強したかんね。まじで。

でも今はスマホやPCで過去問題や擬似試験などが簡単に学習できるので、これはありがたかったです。

それでもひっかけやよくわからない解説もあり、あとはもう運を天にまかせるしかありません。

学科試験も平日のみの実施で午前と午後に各1回ずつあり、予約は不要です。私は午前中に仕事の休みをもらい、この日は電車とバスを乗り継いで試験場へ行きました。

学科試験は午前試験で落ちても午後に再トライできるけど、そうすると仕事は休まなくちゃならなくなり、うちの会社は半休やフレックスで足りない時間は残業して補修できるけど、1日休暇にしてしまうとそれができないから休暇はできるだけシーで飲むためにとっておきたい。(そんな理由かい、

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ここはなんとしても学科試験を一発で受からねば!!

試験場に到着すると、路上練習申告書を窓口で確認してもらって受験料を払って試験会場に向かいました。

部屋の入り口には削ったえんぴつとだいぶウェルダンに使い込まれた消しゴムがあり、それを1組持って各自自分の決められた受験番号の書かれた机に行きます。試験では持参した筆記用具は使えません。スマホもしまうように言われます。
(試験中は妨害電波がでるらしいです)

それから腕時計や大きなブレスレットなども、不正行為を疑われるようなものは、はずすように言われました。結構厳しいです。

会場の座席は仮免の学科試験、原付免許の学科試験、普通免許の学科試験、限定解除や大型の学科試験を受ける人たちがそれぞれ縦一列に座るように机に番号がふってあり、各車種の試験が1つの会場で同時に行われました。

一斉に始まった試験ですが、原付の問題は時間が短いため終わった人から席を立っていなくなります。

回答はマークシート式で普通免許の試験は50分で95問あり、90点以上で合格です(90%以上の正解で合格)

いちおう全部回答はしたものの、なんだか微妙な問題が多くていまいち合格の自信が持てません。

だってだって

次の問題文が正しければ○を、間違っていればバツをつけなさい
問1 障害者マークをつけている車には危険を避けるためにやむを得ない場合を除いて、割り込んだり幅寄せをしたりしてはいけない

えっ、、、1問目から猛烈に悩む。

普通なら○ですよね。
読んで字のごとく、ですよね。

だけど勉強した過去問題の中に「危険を避けるためやむを得ないときは安全地帯や立ち入り禁止部分を通行することができる」っていうのがあってこれは答えはバツなんです。

どんな場合でも安全地帯には立ち入ってはいけないと。

なので、この問1も危険を避けるためとはいえ障害者マークの車には近づいたりしてはいけないのでは?ってわたくしは考え、悩んだ挙げ句にバツにしたのですが正解は○でした

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えーーーーっ

正解は問題のまま、読んで字のごとく、でした。

のっけからそんな問題でしたからもう意味わかんなくなって、もしかしたら試験落ちちゃうかもってちょっと覚悟したんですが、結果はなんとか合格でした。

ヽ( ´∀`)/あっぶねー

さあ、学科は突破したぞ!!(;゚∀゚)=3

予約の取れない技能試験


学科試験に合格したらこれでようやく運転技能試験に申し込むことができます。

意気揚々と運転技能試験の予約窓口へ行くとピーポ君が書かれた磁気カードが貸し出され、そのカードを予約の機械で読ませて空いている日を選んで予約をするのですが直近で空いていたのはなんと2週間後でした。

私は落ちたときのことも考え、もう今すぐにでも受験したかったのに2週間後っていったらムニちゃんとの旅行に行くまで10日くらいしかありませんやん、ここで落ちてまた次の予約が2週間後と考えると完全に旅行には車では行けないことになってしまいます(ムニ家の車は息子さんが使用するのでお借りできません)

高速バスという手もありますが、それだと帰りの時間が制限されてしまってせっかくホテル枠からがんばって取った遅い時間のレインボールアウのS席最前列(とこの時は信じてやまなかった)をキャンセルしなくてはならず(´д`)

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あとは
電車でももちろん行けますが、行きはいいとしても二日間遊び尽くしたぼろぼろの老体で一泊の荷物とおみやげと洗濯物でぱんぱんの荷物を持って電車で立って帰る勇気も根性も持てなかったわけで(´д`)(主に私が)

バスで行ってショーレスをキャンセルするか腹を決めて電車で帰るか、、、

違う違う、そうじゃそうじゃない。

次の一発試験に受かればいいだけのこと。
あきらめたらそこで試合終了だから。
逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、
フィフティーズブギ~免許を俺にくれ~(いろいろ混ぜすぎ)

まあ、もし落ちたら自分の車に「仮免許練習中」っていう札をつけて高速道路の練習というテイで行っちゃえばいっか(゚∀゚)!!!

なーんていう案も思いつきましたがこれは違反でしたてへっ(運転の練習以外で仮免で公道走ると刑罰の対象です)

それから残り2週間の間というもの、ちょっとでも早く試験を済ませたくてほぼ毎日のように試験場へ電話をしましたがキャンセルは出ませんでした。

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AT車の場合だけ当日試験場へ行ってキャンセル待ちできるのですが、MT車は当日のキャンセル待ちの設定は無いんですよね。理不尽だ(´д`)


魔法のことば


方向変換と縦列駐車に不安しかなかった私は、再び土曜日の試験場のコース開放を申し込んで、本ちゃんの試験の前にもう一度練習をすることにしました。残っていた教習所の最後のコマは本番前の最後の練習にとっておきたかったので
この日の練習はいつもの飲み仲間の奥様が「軽自動車でよければ」と言っておつきあいしてくださいました(ありがたい)

ところがですよ?
当日試験場へ行ってみるとなんと肝心の縦列駐車の練習スペースが台風で倒れそうになった樹木を撤去するために重機が入っていて使えないとかいうじゃありませんか!

 工エエェェ(,, ゚Д゚)ェェエエ工


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そのために来たのに目的のコースがまさかのリハブww

それでも広い試験場のコースで、縦列駐車と方向変換に使えそうなスペースを見つけてそこで何度も何度も練習しました。

軽自動車なのでサイズ的には簡単なはずなのに、縦列が入り切らなかったり、縁石に乗り上げたりでうまくできない。why??

一緒に練習してくれた奥様からは、バックし始める位置の最初の寄せが足りないから、曲がる側の縁石との間が変に空いてしまってやりづらくなるんじゃないかって。

最初にもっと思い切って寄せるほうがいいっていうアドバイスをもらいました。

なるほどできるだけ曲がる方向の縁石に、だいたい50cmくらいを目標にして車体を寄せてからバックをすると、だんだんできるようになったじゃありませんか(゚∀゚)!!!おかげで最後の方はだいぶスムーズにできるようになりました。

勇気を出してぐぐっと寄せる!!

このアドバイスが最終的に本番の試験でも私を救ってくれたのでした。

それから試験本番の前日の午前中にももう一度教習所の先生に一緒に走ってもらって最終チェックをしてもらいました

私が意識したのは

・制限速度を守ること
 これは上限を守るということだけではなく制限速度で走ること
 たとえば40km/hの道路では40km/hまでは一気に加速して走る、ということです
 これがなかなか怖くてできませんでした

・通行車線の真ん中を走ること
 私はなぜか前の車と同じところを走ってしまうので、道路上の制限速度などの文字が
 車体のちょうど真ん中の真下に来るように走るように、と言われました
 
・どんな場合も車間距離をあけること
 これは何があっても守ったほうが良いと言われました
 前の車が制限速度より遅い場合でも、必ず一定の距離を保って走るようにして、
 停止する際もできるだけ車間距離を取りましょう(交差点内を除く)

・止まれ、の場所では最低でも3秒は停止すること
 必ず停止線の前で止まり、ゆっくり首を左右に振って3秒です、
 それくらい大げさに停止したほうが良いそうです
 (停止線を越えると一発アウト、そこで試験終了です、気をつけて)

・左折時は横に自転車やバイクなどが入れないように、事前に十分に左に寄せてから

・交差点内はゆっくりゆっくり、かつコンパクトに曲がる

・左折時の安全確認はミラーやバックミラーだけでなく、左後ろの死角部分(後部席のサイドの窓の真ん中あたり)も首を曲げて見ること

・ギアはすぐに抜かない、クラッチもギリギリまで踏まない

・あわてない、パニクらない、浮かれない(結果的に全部やらかしましたが)


さあ、いよいよ試験の当日です。


最終回に続きます。