と言ってもアトラクションのことじゃあないよ。

こないだ朝、会社を休んでいつもの平日お一人様シーに行くために
近所の駅からパーク行きの高速バスに乗ろうと行ってみたらばだ、そこにはまさかの大行列。

予約制では無いから並んだ人から早いもの順なのだけど、
平日だし、いつも乗れなかったこと無いし~で余裕かまして5分前に着いたら
とんでもなかった。

朝のトイマニのファストパス発券の列ですか?
っつうくらい人が並んでいて、補助席含めてバスは満席御礼。
私より10人位前の所でラインカットだった。
しまった、クリスマスイベントシーズンを甘く見てたあ。

次のバスは1時間後に来るという。
寒空に待っていても仕方無いからとりあえず電車で向かうことにした。
が、電車に乗ってたちまち後悔。

折しも朝の通勤ラッシュの時間帯、
一般の善良な会社員がぎゅうぎゅうと乗り込んできては詰めよせてくる。
うわあぁ。

日頃会社に行くのにも電車なんて使ったことが無い私は
この朝のラッシュの凄まじさに圧倒されてしまい、
ただでさえ会社をサボっているという小さな罪悪感と、
場違いなディズニー臭プンプンの膨らんだカバンが
貴重な朝の電車のスペースを占領していることに耐えきれず
すぐさま次の駅で降りてしまい、元の駅まで舞い戻った。

その間約20分あまり。
バス乗り場に戻るともうそこそこの列が出来ていた。あわわのわであわてて列に並んだ。
今回はどうにか乗れそうとみた。
ふう。

まさかのバス待ち地蔵を経て次に来たバスは、
運転手さんがこの日のこのディズニー路線が
お客を乗せて初めて高速道路を走る、
デビューの日だったみたいで。
そんなただでさえ緊張ハンパ無い上に今回の便も車内は満席御礼。

ガチガチドキドキの新人運転手さんの隣の補助イスに、
先輩のベテランさんと思われる指導員の方がちょこんと座った。
(ほぼほぼ憶測で書いてます)


一番先頭の座席に座っていた私は、この新人運転手さんと
指導するベテラン運転手さんの業務指導の会話が聞けるのが楽しくて仕方無かった。

おそらくはよそじゃ聞けないであろう、その道のスペシャリストだけが知っているような
首都高と湾岸道路攻略の奥義が、すぐ後ろの砂かぶりな席でタダで聞けるのである。

「運転はメリハリをつけて。落とすところは落とす、入れる所は入れる」
「はい。」
「○○坂の合流までは左車線キープね」
「はい」
新人運転手さんの緊張がすぐ後ろの私にも伝わってくる。
かんばれ。

それはあたかも新しいアトラクションの先頭車両に乗っているかのような錯覚を
私に起こさせた。
朝のスタートはつまづいちゃったけど、結果的には楽しいディズニーへの始まりとなった。


新人運転手さん、いつまでもその気持ちを忘れないでね。
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(大きなお世話だろ、